まず「血圧」とは何かを知っておきましょう。血圧とは、血液が血管の中を流れるときに血管の壁を押す圧力のことをいます。この圧力が強くなった状態を「高血圧」といいます。たとえばホースで水を流すとホースはピンと張ります。これが通常の圧力がかかった状態です。しかしホースを途中でつまむと水の流れが悪くなりホースは膨らんでしまいます。これが圧力が高くなった状態です。これと同じで血圧が高くなると血管が膨らんで壁が薄くなり、傷つきやすくなってしまうのです。
高血圧の状態が続くと、薄くなった血管を厚くしようして血管がかたくなってしまう「動脈硬化」につながり、さらに「脳梗塞」、「心筋梗塞」などの原因にもなります。また血管が破裂して「脳出血」や「くも膜下出血」を起こすことがあります。
ちなみに血圧には「上」と「下」の数値がありますが、これは心臓の収縮に関係します。血液は心臓からポンプのように送られますが、血液が送り出される瞬間は心臓が収縮し血管に強い圧力がかかります。このときの血圧を「上(最大血圧」)」といい、逆に血液を送り出した心臓が肺などから血液を吸い込んで拡張したときの圧力を「下(最低血圧)」といいます。一般的に上が140mmHg以上、下が90mmHg以上だと高血圧とみなされます。
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